鳩さんとシロクマ編集長の往復書簡③

ライターの中野さんとエシカルSTORY編集長の木村がエシカルについて思うままに話してみました。手紙をやりとりする形式で連載します。3回目です。

連載が始まった経緯と今までのお便りは、第1回目の記事第2回目の記事をご覧ください。

シロクマ編集長より鳩さんへ


鳩さん

拝啓 涼しい夏の夜にお便りを書いています。梅雨入りしましたね。夏至の夜は、キャンドルナイトをされたでしょうか? 鳩子さん、アロマがお好きでしたよね。

僕は料理を楽しくしています。旬のもの、食べましたよ!

初夏にはニラやタケノコで炒めものを作りました。雨がちになると、みょうがや大葉の薬味がおいしいですね。体に染みる感じがします。


そういえば、LIFFT(リフト)の花について前回、書きましたね。農園から直接、花が届くシステムでフラワーロスを減らす試みです。

こんな花束でした。クレマチスが綺麗で、ブルーベリーの実も生っている、落ち着いた色合いですね。

さて、世代の話ですね。僕らミレニアル世代は、たしかに親世代の価値観として「高級家電や小綺麗なものがあふれていることがよい生活」という感覚があるかもしれませんね。

じゃあ、Z世代はそこから解き放たれた自由な世代なのかというと、そんなに簡単ではない気もします。

Z世代の親は、若いうちに平成の不況を経験していて、安定志向があると聞きます。それで、Z世代は「よい大学」「よい就職」という安定した生活を望まれがちだとか。

Z世代は子供の数も多くないし、親子も友達感覚だったりすると、安定を求める親を邪険にしにくいのかなと。

「オレ(私)はロック(ミュージシャン)で食っていくぜ!」って親に言えるZ世代がどれだけいるだろう? そういえば、エシカルSTORYで取材した田口愛さんは、ある意味でロックな生き方ですよね。


これ、エシカルから離れた話になっている気もするけれど、Adoの「うっせぇわ」を聞いた時、僕は素朴な疑問として、なぜ「ぶっころすぞ」じゃないんだろう?と考えてしまったんですよね。タイトルが(笑)。

「その発想はおかしくない!?」と思われるかもしれないけれど、校内暴力が多くあって、尾崎豊が歌っていた80年代なら、そのくらいの曲名もありえたのじゃないかな?と空想しました。

つまり、Z世代であれ、ミレニアル世代であれ、親の世代の価値観との葛藤は、本当に大変だと思うのです。広い視野が持てるとよいですよね。

古くておかしいなと思う価値観にやんわりと、またはハッキリとNO! と言えると、エシカルやサステナブルへの曲がり角を、ぐっと曲がり切れるかもしれません。

あとは、エシカルな衣食住の話ですね。「衣」だと国産のデニムを履いたり、オールバーズの靴を大事に履いたり、お気に入りはありますよ!

「食」の話は最初にしたので、「住」で言うと、部屋の片付けをしたいかな。断捨離というより、自分の部屋を整った状態にキープしたいです。

鳩子さんは、夏バテなどしていませんか? 鳩子さんの、エシカルな衣食住のお話もぜひ聞かせてください。

敬具

2021年7月10日

短夜の夏には早寝するシロクマ編集長より


文/写真:木村洋平、中野鳩子
イラスト:まるいみさき


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