鳩さんとシロクマ編集長の往復書簡②

ライターの中野さんとエシカルSTORY編集長の木村がエシカルについて思うままに話してみました。手紙をやりとりする形式で連載します。第2回目です。


連載が始まった経緯と1通目のお便りは、第1回目の記事をご覧ください。


シロクマ編集長より鳩さんへ


鳩さん

拝啓 シロクマ編集長は、もう溶けそうな初夏です。僕はいま東京にいますが、立夏の前からなかなか暑く、季節の花たちが咲くのも早かった気がします。これが気候変動でしょうか。

最近、友人からLIFFTという花屋さんを紹介してもらいました。花の廃棄ロスを減らすために、農園から直接、買いたいひとのもとへ届くシステムを作っています。

LIFFTのギフトチケット

いいですね。これから、こういう新しいカタチがいろいろ出てくるだろうな!と思いました。

さて、エシカルを「負担なくはじめられる取り組み」か。うーん…なるほど。

今年、僕も友人と話していて「エシカルなものを買うのって高いよね」と言われました。でも、その友人が「子供が生まれたから、家を買ったよ」って言うんだよ。家は子供に残せるからね。

思わず、「家の方がエシカル商品より高くないか?」と思いました(笑)。

それは冗談としても、実は、エシカルも家も根っこは同じだと思うんです。
子供の幸福を考えた時、住む家も大事だし、住む地球も大事。

実際、子供が生まれたから、エシカルやサステナブルについて考えるようになった、という話は聞きますよね。「この子が大人になった時、地球環境は大丈夫かな?」と考える…。


もうひとつ、僕より若い友人から聞いた言葉を思い出しました。

「Z世代(90年代半ば〜生まれ)は、生活や仕事がエシカルなのは当たり前で、”それをどう楽しくやるか?”という視点を持っています。けれど、シロクマ編集長の世代は、”なにからエシカルに取り組むか?”って考えていませんか?」だって。

たしかに、ビジネスパーソンもよく「サステナブルな取り組み」と言うけれど、Z世代は「取り組み」じゃなくて、それが当たり前なのだとしたら、鳩子さん、どうする?(笑)

とはいえ、今の高校生から「SDGsに関心あるひとって、意識高くないですか…」と敬遠した発言だって聞きますし、「Z世代」が一枚岩でないのは当たり前だけれどね。


さて、あと、僕が「ハードルが高い」と感じることでしたっけ。

山登りかな。アウトドアにはずっと興味があるのだけど、「体が丈夫でないから…」とつい言い訳をしてしまって、高尾山(都内の登りやすい山)にも行かないのはナマケモノかもしれません。

あれ、話が散らかってしまいました。

GWも明けましたね、鳩さんは五月病になったりしていませんか? 五月病を防ぐには、「食」が大事だそうです。どうぞ元気でいてくださいね。

なにか旬のものを料理しようかな、と思案するシロクマ編集長より

敬具
2021年5月9日


鳩子さん

鳩さんよりシロクマ編集長へ


シロクマ編集長

拝啓 今日は一段と日差しが強く、夏を思わせる一日でした。シロクマ編集長はいかがお過ごしですか? 東京も、もうすぐ梅雨入りとなりそうですね。

今年は特に桜を見る機会が少なかったので、春がもう終わってしまうなんてまだ信じられません…。あともう一口くらいだけ春を味わっていたかったなあなんて思いながら、3月ころ散歩中に撮った梅の写真を見返しています。

都内某所にて

このあいだのお返事ほんとうに楽しく読みました。
「Z世代にとっては、エシカルが当たり前」というお話でしたよね。これが俗にいうジェネレーションギャップというものなのでしょうか(笑)。

たしかに、1980年代のバブル期の影響もあって、その前後に生まれ育った世代は、否が応でも「贅沢をすることや過剰であることが幸せなんだ」という感覚を持ってしまっているのかもしれませんね。もしかするとZ世代以前の人たちがエシカル・サステナブルについて「ハードルが高い」と感じるのは、慣れ親しんできた価値観や意識を多少なりとも変える必要があるからなのかなあ…?

こう考えてしまうと、私たちはとてつもなく難しいことに挑んでいるようでちょっと心が折れかけますが…(笑)。ふとしたきっかけで個々や社会の価値観が変わったとき、人々のエシカル化が一気に加速するような気もしています。

話は変わりますが、シロクマ編集長は旬の食べものはもう召し上がりましたか?

私は賃貸住まいなのですが、大家さんが庭で色々な植物を育てていて、春にはアシタバをお浸し用にとたくさん分けてくれたりしました。自分でもハーブ類なんかは室内で育てて食べているのですが、採れたての野菜は栄養をいただいている感じがして、やっぱり美味しいんですよね。

それから、シロクマ編集長が紹介してくれたフェアトレードのお店にも行きました。エシカルな衣食住…そんな話も次の機会にお話したいです。

それでは、良い夏を迎えましょうね!

2021年5月の終わりに。鳩子より

次回、「往復書簡③」に続きます。


文/写真:木村洋平、中野鳩子
イラスト:まるいみさき


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