夢へと踏み出すきっかけ作り──エシカルドリームラジオを立ち上げる(布谷真侑未さん)

エシカルドリームラジオ」を運営され、これまで140人以上の「エシカルドリーマー」の声を届けてきた布谷真侑未さんの想いを取材しました。

布谷さんエシカルドリームラジオ


取材日:2021年3月8日

エシカルドリームラジオとはなんなのか?──運営者の布谷真侑未(ぬのたに まゆみ)さん(ラジオパーソナリティ名は「ぬーやん」さん)にお話を伺いました。


エシカルドリームラジオってどんなもの?

──インタビュアー(木村):「エシカルドリームラジオ」とはなんでしょう?

布谷さん:コンセプトは「人のため、社会のためになにかやりたいひとのきっかけ作り」です。私は人のため、社会のために活動をしている彼ら、彼女らを「エシカルドリーマー」とお呼びしています。

エシカルドリームラジオ」に出て、「こういうエシカルをやります!」と言っちゃったから、実現するしかないと、背水の陣で(笑)、夢を叶えてくれたひともいます。

そういう「よいきっかけ」になりたいですね。


──布谷さんが「エシカル」に関心をもたれたきっかけはなんでしょう。

SDGsに仕事でかかわり、そこでエシカルという言葉を知りました。

エシカルは日本人の気質に合っていると感じます。エシカルに一番近い言葉は「思いやり」ではないでしょうか。私はエシカルの裾野を広げたいんです。

エシカルは身の回りに溢れているよね、と気づいてもらえたらうれしいです。


──いろいろなエシカルがありますよね。

「社会貢献」は「時間とお金の犠牲」と見られがちかもしれません。

でも、楽しみながらできるライフワークでもあるし、社会的な認知が上がれば、ライスワーク(食べられる仕事)になっていける!と思います。

エシカルドリームラジオの活動で気づいたのは、「やっていることはエシカルなのに、ご自身はエシカルだとは思っていない、そういう言葉を知らない」という方は意外に多いと感じます。


──「エシカル」という自覚はないけれど、倫理的に活動されているひとですね。

「環境を守る」ということ以外にも「日本の伝統を守る」「地域活性化にかかわる」「被災者を支援する」など、どれも地域や人を思いやっての行動でエシカルですよね。

しかし、日本人は良いことをしていても「いやいや、こんなことくらいなんでもない。普通ですよ」という奥ゆかしい方もたくさんいらっしゃいます(笑)。

zoom取材布谷さん
zoomで取材をお願いしました


ラジオを始めたきっかけ

──なぜ、エシカルドリームラジオを始められたのですか。

とくに若い世代の方に多いかもしれませんが、「ビジネスで社会課題を解決しよう」と考える時、「学生のうちから、何をしたらいいかわからない」と迷われている人は多いと感じます。

そこで、今すでにこんな活動があるよ、と伝えたいと考え、ラジオを立ち上げました。


──布谷さんはラジオパーソナリティに慣れていらっしゃいますよね。

エシカルドリームラジオの前から、コミュニティラジオのパーソナリティをしていました。それを活かして、エシカルなラジオ番組を始めようと思いました。

始めた時、「100人までは一気に取材したい」と決意し、3,4ヶ月で達成しました。一日一人の取材や週末に連続収録をしていました。われながら持続可能(=サステナブル)でない働き方をしました(笑)。

本業はべつにあるので、空いた時間でラジオを運営しています。


印象深いエピソード

──エシカルドリームラジオを運営していて、記憶に残るエピソードがありますか。

3つお話しします。

一つは出演者様が、出演後、夢を叶えたことですね。(エシカルドリーマー116 ありあさん)

日本のGeneral Aviationの航空文化を豊かにする、バトンを次世代につなぐ!!という夢でした。職業がパイロットの方に限らず、日本の航空業界に多くの方が興味を持って欲しい、空を飛びたい人を増やしたいという想いをお持ちでした。彼女は、考えの棚卸しをされてからご出演されました。その後、彼女自身がラジオで宣言した本の出版、そして、航空宇宙産業の会社に就職され、「今、楽しいです」とメッセージをいただきました。


それから、エシカル協会の末吉里花さん(エシカルドリーマー124)にご出演いただいたのは思い出深いですね。エシカルの推進を長年に渡って尽力してこられた末吉さんにご出演いただくのは私の夢でもありましたし、私の個人的な感覚ではこのラジオの活動を「認めてもらえた!」と感じました。

私もエシカル協会主催のエシカル・コンシェルジュ講座を受講して、エシカルについて学んでいたのでエシカルについて基礎から学びたい方にはお勧めの講座です。

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3人目は、駐日ベトナム社会主義共和国大使館特命全権大使ヴー・ホン・ナム氏にご出演いただいた時です(エシカルドリーマー143)。彼のマイエシカルは「hòa bình(ホア ビン 平和)」でした。

今までは主に国内のコミュニティにかかわる方を多く取材してきましたが、国際社会の平和だと視座が違いました。ベトナムは戦争を経験し、そこで他国の思惑にも翻弄されてきた国だから、平和への思いが人一倍強かったのでしょうね。
もちろん、出演者の中には日本から世界の社会問題に立ち向かっている方もいるのでぜひとも出演者の中から探してみてください。


──最後に、読者の方々へのメッセージをいただけますか。

社会貢献をしたいけれども、やり方がわからない方は、エシカルドリームラジオのアーカイブがすべて(今の時点で140以上)聴けますので、ご参考にお聞きくだされば幸いです。どこから聞くか、どう考えていいかわからない方はメールでお問い合わせ、ご連絡ください。

エシカルをはじめるきっかけ作りのお手伝いをします


エシカルドリームラジオ
メール:ethical.dream.radio@gmail.com
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その他、Apple Podcasts、Spotify、
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「エシカルドリームラジオ」と検索いただければお聞きいただけます。
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取材/文:木村洋平
写真・画像提供:布谷真侑未

エシカルドリームラジオの進め方、お問い合わせについて


《参考1》エシカルドリームラジオの進め方(10分)

1. 布谷が出演者様をご紹介します。
2. 準備していただいた「マイエシカル」への想いを聞いていきます。
3. 最後に「マイエシカルはなんですか」とたずねます。ご用意いただいたフリップボードを読み上げてもらいます。
4. PRのための時間もあります。

エシカルドリームラジオのフリップボードご出演者が書き込みます


《参考2》エシカルドリームラジオに出演される方へ

1. 基本的には、ご紹介制です。
2. 出演をご希望の方は、こちらのメールアドレス(ethical.dream.radio@gmail.com)やSNSアカウントからご連絡いただけたら、検討させていただきます。ご出演をお願いする際はお返事いたします。
3. 収録前のやりとりは、メールやメッセージでおこないます。ですが、収録に不安がありましたら、zoomなどでの事前打ち合わせもできます。
4. 当日の取材は1時間ほどです。はじめに20,30分の打ち合わせをして、収録自体は10分。それから、収録後の流れをご案内します。



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