工場見学:相和シボリ工業でアルミ加工を体験する

今回は、工場見学の記録です。川崎市の「職人の街」にある相和シボリ工業を訪問しました。へら絞りの一級の技術を使って、さまざまな金属を成形しています。エシカルなプロダクトを開発、販売しています。

取材日:2020年12月8日


以前、こちらの記事で取材した女優の太田彩乃さんに工場をご紹介いただきました。相和シボリ工業では、へら絞りという技術を使って、アルミ、ステンレス、チタンなどを成形しています。

太田彩乃さん
女優の太田彩乃さんを取材した記事


相和シボリ工業は、川崎市のなかで「職人の街」と呼ばれる高津区にある町工場です。ご家族3人で経営されています。

ご家族の3人

今、自社開発商品としてしっかり打ち出しているのが、「Re-shibo」(リシボ)。アルミの端材(そのままでは廃棄される)を再利用し、絞ることで、遊び心あふれる花器として生まれ変わります。

エシカルな花器 Re-shibo(リシボ)

Re-shibo の表面には、チョークで絵を描けます。子供の遊びにもぴったり。

さて、私たちも一番かんたんなアルミの絞り(成形)を体験させていただきました。

絞りのための機械


今回は、機械を使って絞ります。レバーを動かして、ろくろのように回る板を押し出します。

アルミの端材から丸い板を切り出し、機械を操作して絞り(成形し)ます。

すると、カップやお皿の形に仕上がります。わずか3分、5分ほどの作業。


初めてでもそれらしい器ができて、思わず笑顔になりました。

アルミのカップを絞り終える
カップができました。

相和シボリ工業の大浪忠さんは、へら絞り50年の職人で「川崎マイスター」にも認定されています。

熟練のへら絞り職人、大浪忠さん

「へら絞り」では、へらと呼ばれる工具を使い、技で絞りをします。今回、私たちが体験した機械での絞りとは異なります。

手仕事で絞る時のへら

また、Re-shiboが「アップサイクル」(リサイクルの時に付加価値をつけること)の製品として注目されたことで、テレビにも出演されました。

金胎麗漆」という職人のコラボレーションによる商品も開発、製造しています。そのほか、企業からの受注で作るオーダーメイド製品、また自社製品の開発も継続されています。

大浪忠さんのへら絞りによってできたタンブラー

すぐれた技と地道な仕事の歴史が、こうして新しい地平を切り拓きつつあります。ものづくりの醍醐味の、その一端に触れられたと感じました。

ご紹介してくださった太田彩乃さん、相和シボリ工業のご家族のみなさん、本当にありがとうございました。

集合写真、相和シボリ工業
集合写真


追伸 絞り体験で作ったカップにコーヒーを入れてみました。

ソーサーは別に作って重ねました。


有限会社 相和シボリ工業 ホームページ
太田彩乃さん ホームページ
太田彩乃さん Instagram


文:木村洋平
写真/動画:佐藤淳


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