無印良品ではじめるエシカルな生活。3つのポイント(となりのエシカル)

身近なエシカルを紹介する「となりのエシカル」。今回は、無印良品で気楽にはじめられる「エシカルな生活」3つのポイントを挙げていきます。

バガスペーパーでできたカレンダー
環境にやさしいバガスペーパーを使ったカレンダー

エシカルなライフスタイル、サステナブルな選択 etc… そういう言葉を聞くようになりましたが、エシカルな生活といっても「どこからはじめればよいのか?」と思いつかないひとも多いかもしれません。ここでは無印良品からはじめられる、身近なエシカルを紹介していきます。


1. オーガニックコットンの服やタオルを買う

無印良品では、「オーガニックコットン」を服やタオルの多くに取り入れています。オーガニックコットンとは、「有機栽培された綿」のこと。使うひとの肌にやさしいだけでなく、綿花を育てる農園ではたらく生産者の健康を損なうことも少ないのが、オーガニックコットンの良いところです。

無印良品の店舗を歩くと、シャツやデニム、ワンピース、ルームウェアなど幅広く、オーガニックコットンを100%使っている製品が多いのに気がつきます(*他の素材と混合の場合は、綿の部分が100%ということ)。またフェイスタオル、バスタオルなどでも約80%オーガニックコットンを使用する製品が見られます。

これはアパレル業界一般から見ると、高い割合といえます。こんなにオーガニックコットンを積極的に使うブランドは少ないでしょう。一般にまだ買い求めやすいとは言えないオーガニックコットン製品を、生活に取り入れるのに無印良品は向いています。


2. 有機栽培の国産ハーブを使用した「ハーバル化粧水」を使う

無印良品の「ハーバル化粧水」では、静岡県三島産のオーガニックハーブを使っています。「有機栽培」のハーブというだけでもエシカルですが、「国産」の原材料を使っているところもポイントです。

無印良品の化粧水
無印良品の化粧水

なお、無印良品の化粧水はすべて岩手県釜石市の天然水を使っています(こちらに紹介ページがあります)。この天然水は「超軟水」で肌によいとされ、単独では飲み水としてもブランド商品(「仙人秘水」)になっています。


3.岐阜県関市の技が生きる化粧用品を試す

無印良品で売っている爪切り、セーフティハサミ、毛抜きなどの化粧用品は日本の伝統技術を受け継ぐ職人の手で丁寧に作られているといいます。

爪切り小

「刃物の町」として知られる岐阜県関市で製造されているとのこと。シンプルな見た目で使いやすいアイテムです。このように「文化」を大切にすることもエシカルです。無印良品のストアや ㈱良品計画のホームページを見ていくと、国や地域の「文化」に着目していることがわかります。


まとめ

この記事では「オーガニックコットンの服やタオル」「ハーバル化粧水」「職人の手で作られた化粧用品」を見てきました。ひとつひとつ見ていくと、生産するひとや使うひと、土壌、地域の産業、伝統ある技術などへの目配りがあることがわかります。

エシカルとは「ひと、環境、社会、地域、文化」に配慮すること。無印良品での買い物を通じてエシカルな生活をはじめられる、そんな「となりのエシカル」の紹介でした。


* ちなみに、冒頭に上げた「バガスペーパー」のカレンダーは環境に配慮した製品です。バガスペーパーは、サトウキビから砂糖やエタノールを作る時に出る、廃棄されるはずの繊維から作られた紙です。


文・写真:木村洋平


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