みょうがを食べて夏を乗り切ろう

夏が旬のみょうがは、栄養豊富で夏バテ防止にもぴったりの食材です。簡単につくれて保存もきく「みょうがの甘酢漬け」のレシピを紹介します。


みょうがの旬は夏から秋にかけて

みょうがは1年中スーパーなどで見かけますが、旬は夏から秋です。その中でも、7〜8月頃のものを「夏みょうが」、9〜10月頃のものを「秋みょうが」と呼びます。夏みょうがはさっぱりした味で、シャキシャキとした食感で生で食べられることが多いです。秋みょうがは夏みょうがより甘味があり、肉厚というちがいがあります。

みょうがは韓国や台湾でも自生していますが、食材として栽培しているのは日本だけ。実は、みょうがの英語名は「Japanese ginger」(ジャパニーズ・ジンジャー:日本のしょうが)であり、日本ならではの食材なのです。


夏バテ防止にぴったりのみょうが

みょうがは夏バテ防止にぴったりの食材です。

みょうがにはカリウムが多く含まれています。カリウムは、細胞の浸透圧を維持したり、筋肉の収縮に関わるミネラルの一種です。カリウムにはナトリウムの排出を助ける作用があり、塩分の取りすぎを調整する働きをしてくれます。

みょうがの独特な香りは、アルファピネン(α-ピネン)という成分によるものです。この成分には、食欲増進効果や発汗作用、利尿作用があります。夏の暑さで食欲が落ちている時にぴったりです。


みょうがの保存方法

みょうがは鮮度が落ちやすいので、そのまま冷蔵庫に入れると2〜3日しか持ちません。しかし、少し工夫すれば、みょうがを長持ちさせることができます。

・冷蔵保存
みょうがをよく洗い、濡らしたキッチンペーパーでみょうがを包んで、冷蔵庫の野菜室で保存します。キッチンペーパーは2〜3日ごとに取り替えてください。10日ほど持ちます。

・冷凍保存
みょうがをよく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。小口切りや千切りなど、使いやすい大きさに切って、ラップで包んで、ジップロックで冷凍保存します。使う際は凍ったまま使うと風味が落ちづらくなります。2週間ほど持ちます。


「みょうがの甘酢漬け」の作り方

シンプルなレシピで作る「みょうがの甘酢漬け」を紹介します。甘酢漬けにすれば保存もききますし、食べたい時にすぐ食べられるのでおすすめです。

材料は、みょうが(5〜6個)、砂糖(大さじ2)、酢(100ml)、水(60ml)、塩(少々)です。

  1. みょうがは水で洗い、縦半分に切ります。砂糖、酢、水、塩を合わせておきます。
  2. 別の容器にみょうがを入れ、塩(小さじ1 ※分量外)をまぶします。
  3. 鍋に湯を沸かし、2を塩のついたまま入れ、1〜2分したら取り出して水気をきります。
  4. みょうがが熱いうちに1の甘酢と合わせます。冷蔵庫で3時間ほど冷やしたら完成です。

みょうがを茹でると色が薄くなりますが、甘酢につけると鮮やかな赤色になります。だいたい1週間くらい持ちます。

みょうがの甘酢漬けはそのまま食べてもよいですし、冷奴や焼き魚に添えたりするのもおいしいです。私のお気に入りは、タルタルソースに混ぜて、チキンステーキなどに乗せること。さっぱりしておすすめです。


まとめ

みょうがは、夏に食べたい食材の一つです。麺類や冷奴などの薬味としてのイメージが強いですが、甘酢漬けは、そのままでもおかずの一品にもなります。毎年、私は直売所で大袋に入ったみょうがを見つけると、夏の訪れを感じてうれしくなります。みょうがの味と香りで身も心もさっぱりさせて、暑い夏を乗り切りましょう。


文・写真:古賀瞳


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