着続けたいお気に入りの服を見つけよう! リペアできるブランド集

今回はリペア(修理・修繕)に対応しているファッションブランドをご紹介します。

もうすぐ新年度が始まります。新しい服を買うのも良いですが、お気に入りを大切に着ることもエシカルです。

今回は永く着るためのリペア(修理・修繕)について紹介します。


お気に入りを永く、大切に。リペアしながら着ませんか?

ファッション業界の大量生産・大量消費は地球や人に、大きな負担をかけています。染色による水質汚染、安い賃金で働かされる人々、そして埋め立てられて廃棄される大量の衣類。ファッション業界は、環境問題だけでなく人権問題などにさまざまな問題に深く関わっています。

近年では、そのような問題を解決するためにリサイクル素材や自然素材を使ったアパレルブランドが増えています。

しかしいくら環境に優しい素材を使った服を購入しても、結局短期間で捨ててしまえば負荷は変わりません。大切なのは、環境やひとに優しい服を長く大切に着ることだと筆者は考えます。


リペアサービスのあるエシカルファッションブランド

「永く大切に使ってもらいたい」「環境に負荷をかけたくない」という思いから、さまざまなブランドがリペアサービスを始めています。

今回はリペア対応しているファッションブランドを5つご紹介します。


Patagonia(パタゴニア)

合言葉は「#新品よりもずっといい 」。Patagoniaは「Worn Wear」というリペアプロジェクトを行っており、その修理件数は年間2万件以上です。

日本のリペアセンターは国内に2箇所あります。直接送られてきたり、店舗から届けられたリペア商品を専用のスタッフが修理します。

一部商品以外のウェアやバッグからアクセサリーなど、さまざまな商品をリペアしてくれます。修理が必要なギアがあれば、直営店へ持ち込むかリペアセンターに送付しましょう。

自分で修理するのも一つの手。修理に出すと時間も費用もかかってしまいます。PatagoniaのHPではお手入れと修理の方法が載っています。修理ガイドは、さまざまな修理マニュアルを提供する「iFixit」とパートナーシップを組んで作られています。写真付きで丁寧に解説されているので、ぜひ見てみてください。

参考サイト:Patagonia「Worn Wear」


Nudie Jeans(ヌーディ・ジーンズ)

スウェーデン発のエシカルファッションブランド。100%オーガニックコットンのジーンズを販売しており、永年無料でリペアサービスを受けることができます。

Nudie Jeansはシンプルなデザインと穿きやすさで人気のデニムブランドです。「常にまっすぐにジーンズに向き合う」をポリシーとし、思想やコンセプト、生地の性質などを大切にしています。

リペアサービスが始まったのは、長い間ジーンズを愛用してもらいたいという気持ちから。永く履くほど、思い出が刻み込まれてゆきます。そして世界で1本だけの自分に合ったジーンズができます。

日本でも無料リペアサービスは2014年11月から始まりました。現在、Nudie Jeansの店舗は国内に5店舗(東京、名古屋、大阪)あります。直営店が近くにない場合は郵送でも受け付けています。買った場所はどこであっても、Nudie Jeansのジーンズならリペアは無料です。

またNudie Jeansの商品は100%オーガニック・フェアトレードコットンで、そのうち20%はリサイクルコットンです。ジーンズは衣類の中でも環境負荷が高い商品の一つです。少しでも環境への影響を減らすために、Nudie Jeansは持続可能な商品を作り続けています。

参考サイト:Nudie Jeans「生涯無料のリペア」


CONVERSE(コンバース)

アメリカ発のシューズブランド「CONVERSE(コンバース)」。人気商品であるシューズのリペアサービスが2021年11月から始まりました。

CONVERSEのシューズを永く履いてもらうことを目的に始まりました。ソールのすり減りやロゴの剥がれなどを修理してくれます。たくさん履いているからこそ、その分擦れたり破れたりします。

リペアサービスは全4種類。コンバースを愛用していると起こる消耗や破損を取り扱っています。

  • ヒールリペアA:擦れたソールを補強し、新しいヒールラベルを貼り付け
  • ヒールリペアB:踵のすり減りをソールパーツで補強し、新しいオリジナルのヒールラベルを貼り付け
  • サイドテープリペア:剥がれた部分の汚れを取り除き、テープを圧着
  • オールソールリペア:カップソールを交換 *オールスター クップシリーズのみ

修理を希望される場合はコンバースリペアサービスセンターか、東京・神奈川・大阪・京都にあるオフィシャルリペアサービス受付窓口に連絡を。

参考サイト:CONVERSE「オフィシャルリペアサービス」


10YC(テンワイシー)

「10年着続けたいと思える服」をつくる10YC(テンワイシー)。汚れのついた服を染め直したりリフォームして、着る服も作る人も豊かな世界を目指しています。

10YCは2017年創業の国内ファッションブランドです。着心地や耐久性にこだわった服作りを行う中で、人々が過ごす過程の違いに気付きました。どうしたらいろんな人に永く着てらえるのか……そのように考えていく中で始まったのが4つのサービスでした。

  • 下取りサービス「THANKYOU BACK(サンキューバック)」
  • 修理サービス「TSUGITASHI(ツギタシ)」第一弾のリブ交換サービス
  • 廃棄される生地を使用した商品開発企画「JANAIHOU(ジャナイホウ)」
  • 染め替えサービス「IROHEN(イロヘン)」

白いTシャツを汚した経験はありませんか?「IROHEN」では色あせやシミのある服に色を重ね、目立たなくするサービスです。お気に入りのシャツが新しい色になって帰ってくることで、違う一面を楽しめます。

上記サービスの中には期間限定のものもあります。また申し込み期間が定められている場合もあるので、事前にホームページをチェックしてくださいね!

参考サイト:10YC「10YCが描く世界 20210415」


USEDを拡張する進化型古着屋“森”

「USEDには価値がある」京都にある「USEDを拡張する進化型古着屋“森”」は新しい古着の形を提供する古着屋です。古着のリペアや染色、アレンジなどをしています。

USEDを拡張する進化型古着屋“森”の店舗には「RE;CIRCLE STUDIO」というリペアスタジオがあります。そこでは3台のミシンを使って、リペアやリメイク、カスタマイズが行われてます。

一着の洋服の原料から廃棄までの流れをCircle(円)にたとえ、そのCircle(円)を再解釈し新たなCircle(円)として循環していく、そんな想いで2018年に”RE;CIRCLE PROJECT”が立ち上がりました。

一着の古着を再解釈する場所 ”RE;CIRCLE STUDIO”


また、2020年12月からは古着のレンタルやリペアを無料で受けられるサブスクリプションサービスも開始。「一点物との出会いを楽しんでもらい、あなたにぴったりの服を選んで欲しい」という思いを込めて、「USEDを拡張する進化型古着屋“森”」は古着の可能性を拡張し続けています。

参考サイト:一着の古着を再解釈する場所 ”RE;CIRCLE STUDIO”


この春は、ずっと着続けられる服を探してみよう

ひとと地球に優しい「エシカルファッション」。素材や製造方法にこだわるだけでなく、永く大切に着続けることも、エシカルなあり方の一つです。

春になって新しい服を買う機会もあると思います。そんな時、永く着続けられるのか、修理などのサービスがあるかどうかにも着目してみてください。


文:古賀瞳


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