健やかな8月を送るエシカルな食生活のコツ

丁寧な食生活やセルフケアをすることもエシカルです。暑い8月に「食」から健康を作るヒントを集めました。良質なオイルで「オメガ3脂肪酸」をとることや香辛料で冷え対策をするのがおすすめです。

香辛料が並んでいる
にんにく
唐辛子
ししとう
生姜
カルダモン
ウコン
パプリカパウダー
ローリエ
パクチー
シナモンなど
出典:unsplashより

8月は夏バテしやすい時期です。台風やゲリラ豪雨といった気候の変化や紫外線によって、胃腸が弱ったり、体内で炎症が起こったりしやすくなります。

また、戸外と冷房のある室内の温度差のため、意外と「冷え」にも注意が必要です。

・良質なオイルをとる。

・香辛料を使って「冷え」とストレス対策。

このふたつを順に見ていきましょう。


良質なオイルで「オメガ3脂肪酸」をとる

良質なオイルとして、オメガ3脂肪酸を含むものが上げられます。

オメガ3脂肪酸は、体内の炎症を抑え、不安やストレスにも効果があります。オメガ3脂肪酸はサバ、イワシ、サンマなどの青魚に含まれています。

また、あまに油やえごま油にもふんだんに含まれています。これらの食材を日々、とれるとよさそうです。なお、青魚は缶詰でも栄養やオイルは十分にとれます。

調理されたイワシ
pixabay.comより

ナッツ類では、クルミにオメガ3脂肪酸は多く含まれています。さらにクルミには抗酸化作用もあるので、手軽なおやつやサラダに合わせるのによいかもしれません。


香辛料で「冷え」とストレス対策

次に、香辛料では、シナモン、クローブ、ターメリック、コリアンダーなどが、冷房による「冷え」にも暑さによるストレスにも効果的です。

ほかの香辛料、たとえばコショウ、クミン、サフラン、ナツメグ、カルダモン、赤トウガラシなども抗炎症、抗酸化作用などが期待できます。血行を良くし、胃腸を元気にする効果もあります。

*もっとも、個人差やその時々の体調によりますので、自分に合うよう試してみてください。


カレーは「油」に気をつけて

ところで、

「香辛料をとるなら、カレーが手っ取り早いのでは?」

と思われるかもしれません。

ただし、カレールーには、あまり良質でない油が多く含まれることがあります(さっきのオメガ3脂肪酸に対して、「オメガ6脂肪酸」を含む油が使われやすいです)。

夏のカレーは定番ですし、美味しいですが、よりヘルシーに香辛料をとりたいのであれば、パウダーとしてお料理に合わせてみるのがおすすめです。


食生活の基本を見直す

今回の記事では、意識してとる食材を挙げました。

しかし、これらのほかに基本の食事が大切なのはもちろんです。たとえば、お米をしっかり食べる、トマトやキュウリといった夏野菜をとる。

また、7月の食生活の記事で紹介した、「ネバネバのある夏野菜」をとることもそうです。

お酢もよいですし、大葉やミョウガ、生姜といった薬味をとると、体のめぐり全体が整えられます。

それから、アイスコーヒーやエナジードリンクを飲みたくなる方も多いでしょうが、不調の時はカフェインを含まない飲み物に変えてみると、体に優しいでしょう。

ルイボスティーやカフェインレスコーヒー、ハーブティーなどはおすすめです。朝晩はホットで飲むと胃腸にも優しいです。


新しい食材を探して

沢山のことを書いてしまいましたが、よかったら一つずつでも試してみてください。

いつもより少し長くスーパーマーケットやコンビニを歩き、ふだん使わない食材を調理してみるのも楽しい体験になるかもしれません。


参考:『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』大久保愛、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2019
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1127.html (NHK)
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/0915/index.html (国立がん研究センター)


文:木村洋平


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