ライターの中野さんとエシカルSTORY編集長の木村がエシカルについて思うままに話してみました。手紙をやりとりする形式で連載します。
ことのはじまり
ある日、打ち合わせをしていた時、ライターの中野鳩子さんから編集長の木村に提案がありました。
「手紙を往復するような形で、エシカルについてお互い自由に話す企画をやりませんか」
その理由は……
「日常のなかのささやかなエシカルってあると思うんですよね」
「ただ、なにがエシカルかの境目って曖昧じゃないですか」
「たとえば、私は生花や香りの記事を書きましたが、花を活けることも、アロマを取り入れることも、それ自体でエシカルと言えるかは微妙ですよね」
「でも、いろんなエシカルがあってよいと思うんです」
「それに、エシカルって今、変わっていく途上だから、問いを投げかけることも大切だと思います。もともと、正解や答えのあるものではないですし」
「オープンな問いを見つけながら、ゆっくりと対話をしませんか?見せ方もやわらかくして」
こうして、この企画がはじまりました。
中野さんは「鳩子さん」または「鳩さん」、木村は「シロクマ編集長」と名乗ることにしました。
さっそく第1回目のお便りです。
鳩さんよりシロクマ編集長へ
シロクマ編集長さま
拝啓 立夏を過ぎて、東京は本当に夏のようです。新緑が風にそよぐ五月。
最近、シロクマ編集長にもおすすめしたドウダンツツジを部屋に飾りました。カーテンごしの柔らかい光を浴びて、とてもきれいです。写真を送りますね。
往復書簡、実現してうれしい!どんなお手紙のやり取りができるのか、今からとてもワクワクしています。
わたしがエシカルSTORYで文章を書くことになってから、エシカルやサステナブルについて友達と話したり、ネットで調べたりすることが増えました。
ある時、友達がこう言いました。
「エシカルは考えていかなきゃと思うんだけど、負担なく始められる取り組みってなんだろう?と探し出すと、自分にしっくりくる方法がなかなか見つからなくて、ハードルが高いなって感じるんだよね」
この話、すごく共感できませんか?
わたしは運動やスポーツにこんな気持ちを抱きます(笑)。
シロクマ編集長にとっても、始めるハードルが高いなと感じる事柄がなにかありますか? ぜひ、今度のお手紙で教えてください。
自分の負担にならない範囲で、ゆるい計画で始められるエシカル・サステナブルな取り組みを、私自身ももっと知りたいし、そんな方法があればみなさんにも共有したいなと思います。
他愛ない日々の過ごし方やふとしたタイミングで浮かんだ考えの中に、そのヒントが転がっていればいいな。そんな期待を込めて、この往復書簡を書いています。
敬具
2021年初夏
鳩子
文/写真:木村洋平、中野鳩子
イラスト:まるいみさき
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