大自然に育まれた感性──「エシカルはかわいい」(LUSH 柿川桜さん)

自然豊かな地域に生まれ育ち、今はLUSHにお勤めの柿川さん。「かわいい」から始まる身近なエシカルを考えます。

LUSH店内にて。柿川さん
LUSH店内にて

生まれ育った土地に豊かな自然があり、子供時代から、多世代での交流に感性を育まれた柿川桜さん。大学では地域の植生を研究し、新卒でLUSHに就職しました。「エシカルはかわいい」と語ってくれます。

「エシカルはかわいい」

──インタビュアー(木村):柿川さんにとって「エシカル」ってどういうことですか?

柿川さん:この地球で生き続けるための根底にあるものでしょうか。倫理的に(エシカルに)生活していくと豊かになれると思います。

3.11以後の福島で作られた、手ぬぐいと石鹸


私の日常にあるエシカルは、「かわいい」という感覚から始まっていくんです。

「かわいい」は ”Cute” の意味だけじゃなくて、”Good” もあります。カジュアルに「いいな」という感じです。

ぱっと目を引かれることもあれば、商品の背景にあるストーリーを聞いていくと心を掴まれることもありますね。


雲仙普賢岳のふもとに育つ

──ご出身は、自然豊かな土地なのですね。

長崎の雲仙で育ちました。小中学生の頃はボーイスカウトをしていて、一日中ゴミ拾いをしたり、ジオパークのお手伝いをしたり。

ゴミ拾いといっても、ハイキングのようでした。多世代が集まり、地域のおじいちゃんやおばちゃんから「昔の海はこうだったんだよ」と聞きますし、知り合いの水田に遊びに行ってくる、というのも当たり前のことでした。

東京だと、わざわざ「自然のあるポイントに遊びに行く」という感覚がありますよね。


植生の研究とLUSHへの就職

──大学では環境について研究されたのですね。

理科が大好きだったので、生物を研究したかったんです。南多摩の特定の地域にしか生育していない「タマノカンアオイ」の生態を調べました。

タマノカンアオイ


見た目は地味な植物ですが、「レアでかっこいい」という動機で研究を始めたところがあります(笑)。次第にかわいくなっていきました。「この子を守りたい」というような気持ちです。

毎回、雑木林のなかで探すと「ここにもおったんかー!」という発見があります。生育に必要な条件を探り、水分量や光量を測定しました。

はっきりと確定できる結論こそ出ませんでしたが、「タマノカンアオイの生育環境を守ることが、私たちが生き続けられる環境作りに繋がる」と考えました。


──新卒でLUSH(株式会社ラッシュジャパン)さんにご就職されたのですか。

はい。でも、大学4年の時には迷いました。家業を継ぐのか、大学院に進学するか。色々考えましたが、働こうと思い、商品と会社理念が好きだったLUSHを選びました。入社できて、ご縁があったと思います。


今、エシカルについて思うこと

──今、周りのひとたちや世界を見ながら、「エシカル」について思うことはありますか。

「きっかけは、かわいいでいい」と思います。身近なひとにはそう伝え続けています。

手ぬぐい(Knot Wrap)で包装されたギフト。包装紙を使わずに済みます

エシカルやサステナブルを「むずかしい話」だと思われてしまうともったいないですよね。シンプルに「このマイボトル、このエコバッグかわいいね」という話が出たり、家族や友達と、環境保護や保全のお話もします。

かわいい商品や「コト」がエシカルのきっかけになっていくとよいのではないか、と思います。



編集後記:子供時代から高校まで大自然を呼吸して育った、柿川さん。そこで蓄えられた力が、「かわいい」を大切にするエシカルという感性を本物にしていると感じました。

取材/写真/文:木村洋平
協力:株式会社ラッシュジャパン


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