高カカオチョコレートの効果とおすすめセルフケア

高カカオチョコレートの成分と香りは、近年セルフケアとして注目されています。中でもフェアトレードチョコレートは、自分と産地への配慮を同時に叶える選択として広がりを見せています。


高カカオチョコレートが良い理由

冬は寒さのおかげでチョコレートが溶けにくく、バレンタインデーの贈り物として選ばれることが増える季節。チョコレートへの関心や需要も高まります。

寒さが深まる冬は、心も体も、知らず知らずのうちにこわばりがち。そんな季節に欲しくなるのが、高カカオチョコレートです。

高カカオチョコレートのほろ苦さの奥に広がる豊かな香りと味わいは、体を内側から温めるだけでなく、気分をやさしく整える力も秘めています。


高カカオチョコレートとは

高カカオチョコレートとは、カカオ由来の成分が70%以上を目安に含まれているチョコレートのこと。

一般的なミルクチョコよりもカカオ豆そのものの割合が多く、カカオポリフェノールがたっぷり含まれているのが特徴です。


高カカオチョコレートのうれしい効果

・血流のサポート
高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、血液のめぐりを助けてくれる働きがあると考えられています。

チョコレートで知られる「明治」と日本体育大学の研究では、運動後に血管がやわらかくなり、手足の先まで血流が届きやすくなる傾向が見られました。

寒い冬に体の内側からぽっと温かさを感じるのは、このような働きが関係しているのかもしれません。

参考文献:https://kyodonewsprwire.jp/release/202511269891
 「筋力トレーニング前の高カカオチョコレート摂取が動脈の硬さに与える影響について」(2025年9月6日 国際学術誌Journal of Exercise Science & Fitnessに掲載)


・腸内環境改善
明治と帝京大学による研究では、カカオ分72%の高カカオチョコレートを2週間続けて食べるという検証が行われました。

その結果、お通じが整いやすくなっただけでなく、腸内の善玉菌が増え、腸内環境のバランスも良くなる傾向が見られたそうです。

腸の健康は、免疫や気分とも深く関わるもの。日々のすっきり感や、心と体の調子を整えることにもつながっていきそうです。

参考文献:https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2025/10_03/index.html
「高カカオチョコレートの摂取が便秘傾向の女性の便通を改善し、腸内フローラにおいて酪酸産生菌を増加させる~ 1日25gのカカオ分72%チョコレートで効果を確認 ~」(2025年3月5日 国際学術誌Bioscience of Microbiota, Food and Healthに掲載)


・気分を落ち着かせる働き
さらに、明治の研究では、高カカオチョコレートを食べることで、集中力を保ちやすくなり、疲れにくさや気分の安定につながることが示されています。

これは、カカオポリフェノールが血流や神経の働きをサポートし、自律神経のバランスにもやさしく寄り添ってくれる可能性があるためだと考えられています。

冬の忙しい日々の合間に、高カカオチョコレートをひと口味わう。
それだけで、ふっと気持ちが落ち着くような、小さな“余白”の時間をつくってくれるのかもしれません。

参考文献:https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2024/02_01/index.html
「カカオポリフェノールを豊富に含む高カカオチョコレートの摂取が連続的な認知課題遂行時における認知機能のパフォーマンスの維持と、脳活動の労力を低減することで脳の効率的な活用に寄与することを示唆 日本人成人男女を対象とした介入研究により判明」(国際学術誌Heliyon (2024年1月11日、Sasaki et al., Heliyon 2024.E24430)およびNutrients (2023年12月21日 Sasaki et al., Nutrients 2024, 16(1), 41)に掲載)


高カカオチョコレートのデメリットは?

高カカオチョコレートはポリフェノールが豊富な一方、脂質やエネルギーも多い食品です。カカオ含有量が高い分、摂りすぎるとカロリーオーバーや肥満につながる恐れがあります。

また、テオブロミンやカフェインの過剰摂取は、興奮作用や利尿作用を高め、頭痛や不眠を招くことも。カカオポリフェノールは体内に長くとどまらないため、量を増やしても効果が持続するわけではありません。

高カカオチョコレートは、1日20g程度を目安に*、適量を楽しむことが大切です。

*参考ページ:https://www.shizensyokuhin.jp/archives/articles/948


フェアトレードチョコという選択肢

高カカオチョコレートを選ぶとき、選択肢の一つとしてご紹介したいのが「フェアトレード認証」です。

フェアトレードとは、作り手が適正な報酬を受け取り、労働環境や環境への配慮が守られた形で行われる、公正な取引の取り組みのこと。
その中には、基準を満たした商品に認証マークが付けられるものもあります。

カカオの産地では、働く環境が厳しかったり、子どもが働かされてしまう問題が起こることもあります。フェアトレードの商品を選ぶことは、そうした問題を減らす一歩にもつながります。

フェアトレードの高カカオチョコレートは、作り手の生活が守られることで、品質管理や環境への配慮が行き届きやすいという面も。
その結果、味や香りの良さにもつながることが多いのです。

一口のチョコレートを味わうという選択が、自分の体や心をいたわるだけでなく、遠くのカカオ農家や地球へ良い影響をもたらすことにつながっています。


おすすめ高カカオフェアトレードチョコ

・Divine 85% ダーク・ビター フェアトレードチョコレート
英国発のフェアトレードブランドとして人気の高いチョコレート。高カカオ(85%)でしっかりとした苦みと深いコクが楽しめる。カカオの強い香りとビターな味わいが好きな方におすすめです。

・トップバリュ ダークチョコレート カカオ80%(フェアトレード)
日常的に楽しみやすい価格帯のフェアトレード高カカオチョコレート。カカオ80%でポリフェノールも豊富、毎日の健康習慣としても取り入れやすい一枚。

・第3世界ショップ 有機カカオ71%チョコレート
日本のフェアトレード専門店の定番商品。有機カカオを71%使用したバランスの良い高カカオチョコレートで、甘さ控えめながらも香り豊か。フェアトレード団体に協力することで、発展途上国の生産者支援にも。


ひとかけらを丁寧に味わう「1分チョコ瞑想」の提案

慌ただしい日常の中で心を整えたいときにおすすめなのが、高カカオチョコレートで行う「1分チョコ瞑想」です。

たった1分でも、味わいと香りに意識を集中させることで、気持ちを切り替えやすくなります。


【やり方】

① チョコを一口分用意
高カカオ70%以上のものを、小さくカットして手元に置きます。

② 香りを意識する
目を閉じて、まず香りをゆっくり嗅ぎます。
カカオのほろ苦く深い香りを感じながら、呼吸を整えます。

③ かけらを口に入れる
一口分を口に含んだら、すぐに噛まずに舌の上で溶かして味わいます。
甘み、苦み、コクの広がりを丁寧に意識しましょう。

④ 噛んで飲み込むまで意識を集中
口の中の変化を感じながら噛み、ゆっくり飲み込みます。
その間、呼吸も忘れずに。

⑤ 終わったら深呼吸
1分ほどで終わったら、軽く目を開け、深呼吸して日常に戻ります。

「1分チョコ瞑想」は味覚と香りに集中することで、思考がいったん静まり、気持ちを切り替えるきっかけになります。
短時間でも「今ここ」に意識を向けることで、忙しい頭からふっと離れやすくなります。

また、高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールテオブロミンは、気分転換やめぐりを意識した時間づくりにも向いています。

朝のひと口や仕事の合間に、高カカオの香りと味わいを感じながら、リラックスしてみてはいかがでしょうか。


高カカオチョコで「自分も産地も満たす」セルフケア習慣

高カカオチョコレートは、ただのおやつではなく、自分をいたわり、体と向き合うための小さな習慣にもなります。

1日1分、丁寧に味わう時間をつくるだけで、
自分の心と体を大切にすることにつながります。

高カカオチョコレートは手軽に取り入れられるセルフケアの一つであり、社会貢献を意識する入り口にもなりそうです。


参考文献:『病院・薬いらずの高カカオチョコ習慣』 栗原毅 笠倉出版社

文:棗なつめぐ


プロフィール:棗なつめぐ

エシカルライフ・ライター。国際協力を学んだ、元オーガニックコスメ販売員。JICAのWebコンテンツでディレクターと広報PRを経験。アロマテラピーインストラクター、経絡アロマセラピスト。エコフレンドリーな暮らしを心掛ける、エシカル・コンシェルジュ。男の子のママ。

インスタグラム:https://www.instagram.com/nutmegood


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