イケア・ジャパンでは、性の多様性(LGBT+)を受け入れやすい環境を作るため、性的少数者のイベントへの参加、オールジェンダー対象のトイレやベビーケアルームの導入をしています。
イケアはスウェーデンで始まった世界的なホームファニッシングのブランドです。家具をはじめ、毎日を快適に過ごすための製品やサービスを提供しています。
イケアの日本法人であるイケア・ジャパンでは、性の多様性(LGBT+)を受け入れやすい環境を作るためにさまざまな取り組みをしています。この記事では、そのうち3つを紹介します。
* LGBT+は、性的少数者(セクシュアル・マイノリティ)を指す言葉です。レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)の頭文字をとり、そのほかの性的な多様性を含む意味で「+」としています。
1.レインボープライドなど、イベントへの参加
イケア・ジャパンのメンバーは、日本各地で開かれるレインボープライド、レインボーフェスタなど、性的少数者(セクシュアル・マイノリティ)のイベントに参加しています。
これは社会の中で不条理を味わいやすいLGBT+の人たちが、自信や誇りをもって主張し、表現する機会を盛り上げるためです。性の多様性について啓発するチャンスにもなります。
参考:「プレイドパレードを知る」:https://tokyorainbowpride.org/parade/
東京レインボープライド2024:https://tokyorainbowpride.com/
レインボーフェスタ!2024:https://rainbowfesta.org/
2.オールジェンダー対象のトイレやベビーケアルームを設置
イケア・ジャパンでは、一部の店舗でオールジェンダーを対象にしたお客さま向けのトイレやベビーケアルーム、従業員用のロッカールームなどを導入しています。今後、これらの設置を国内のすべてのイケアストアに拡大する予定です。
参考:男女共用トイレ/オールジェンダートイレ:https://www.ecomo.or.jp/barrierfree/pictogram/allgender_toilet/
3.「パートナー」の定義を広く
イケア・ジャパンでは、「パートナー」の定義を広くとっています。配偶者だけでなく、12ヶ月以上同じ住所に住民登録している人を「パートナー」と定義しています。これにより、法律婚、事実婚、同性婚にかかわらず、同じ福利厚生を受けることができます。
まとめ
エシカル、サステナビリティ、SDGsに向かって進化し続けるイケア・ジャパン。その仕組みづくりやアクションに学ぶことで、よりLGBT+を受け入れやすい社会を作るためのヒントを得ることができるでしょう。
参考:イケアのLGBT+ページ (「LGBT+用語集」も充実しています)。
文:木村洋平
写真提供:イケア・ジャパン株式会社
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