本日からエシカルSTORYを再開します。また記事を更新し、SNSを動かして行きますのでよろしくお願いします。
今年の4月にエシカルSTORYを一時休止しました。エシカル/サステナブル/SDGsという大きなテーマを前に、どのように地図や未来図を描いていけばよいのか指針に迷いました。
* エシカルSTORYでは「エシカル」「サステナブル」「SDGs」という言葉をほぼ同じ意味で使っています。
今、エシカルSTORYを再開するにあたって、再開のきっかけと今後も大切にしていきたいバランス感覚についてお話しします。
地域活動で学んだこと
私(代表の木村)は今年一年、さまざまな地域活動に積極的に参加しました。SDGsにかかわるイベントの運営をしたり、子どもたちが主役になる企画で大人側の実行委員をつとめたり、まちのゴミ拾いをしたり、芸術やアートの活動を通してまちづくりをしたりと色々です。
ほとんどがボランティアであり、志のある方々と協同で作業します。運営と参加者を合わせて老若男女、ほんとうにさまざまな背景をもつ人たちといっしょに働き、楽しみます。
そうした中で、現場の感覚を養いました。
たとえば、ある企画では予算が少ないため、「環境保護」や「フェアトレード」の商品を選ぶことができずに、安い材料を買いそろえることもありました。それを使えば、マイクロプラスチックをばらまいてしまいそうな買い物です。これ自体は「エシカル消費」とは言えません。
しかし、「運営側にSDGsの意識がないのか」というとそうではなく、「去年のイベントで使った素材をもう一回使う」「家庭のものを持ち寄って使い、新しく買わない」「いろいろな人と何度も相談して、買うものを減らしながら楽しいサービスや企画を作る」といった工夫をこらしていました。これによって、企画全体にエシカルの意識が通っていたと私は感じます。
よりよいバランス感覚へ
これまで、エシカルSTORYをはじめとする活動の中で、私は本やWeb、専門家との対話からエシカルやサステナブルについて多くを学んできました。たしかに世界各地のトレンド、機関投資家の動向、多国籍企業のサステナビリティ・レポート、出遅れた日本の現状、こうしたことの把握はメディアにとって大切です。
しかし、エシカルは「エシカル消費」(=よりよい買い物)という言葉からもわかるように、一人ひとりの生活から始まります。エシカルは、地域活動を支えたり楽しんだりするような当たり前の市民の日常です。けっして学者やエリートや意識が高い一部の人のものではありません。
みんなでどうにかこうにか工夫して作っていく未来がエシカルです。
私は、今朝も台所に立って味噌汁を作っていました。近所に畑を持つ農家さんから買ったカブと、まちに昔からある乾物屋さんで買った煮干しや干し椎茸で料理をしました。
広い視野と日々の暮らしの間でよりよくバランスをとりながら、たくさんの仲間たちとともにエシカルを形にしていきたいと願い、エシカルSTORYを再開します。
文:木村洋平
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