ライターの中野さんとエシカルSTORY編集長の木村がエシカルについて思うままに話してみました。手紙をやりとりする形式で連載します。4回目です。
連載が始まった経緯は、第1回目の記事をご覧ください。
鳩さんより、シロクマ編集長へ
シロクマ編集長
拝啓 すっかり梅雨があけて、厳しい暑さが続いていますね。
この間まで、仕事のお供には必ずコーヒーを選んでいた私ですが、最近はアイスハーブティーを淹れて飲むようになりました。
アロマの香りも変わらず好きですが、アイスハーブティーのすっきりとした香りもすごくリフレッシュできます。夏はやはりミントティーが良いですよね。
私は、オーガニックミントティーの水出しティーパックに、家で育てたミントをたっぷりと入れています。
LIFFT(リフト)のお花、すごく素敵でしたね!誰かが選んで送ってくれるお花って、ワクワクや驚きがあって楽しいですね。
ところで、ミレニアル世代とZ世代のちがい、本当に興味深いテーマですよね!
私と同年代の友人たちは、まさにZ世代の部下をマネジメントしている立場でもあるので、最近友人たちともこの話題で盛り上がりました。
「オレ(私)はロック(ミュージシャン)で食っていくぜ!って親に言えるZ世代がどれだけいるだろう?」(往復書簡記事③より)
このシロクマ編集長の質問について、私は「Z世代はスモールステップの目標をたてられるから、途方もない夢は語らないのではないか?」という仮説をたてました(笑)。
なぜそんな仮説に至ったかというと、SNSやYoutubeなどの発信から火がついて地方に住んだまま有名になる人が多いという話をたまたまTVのニュース特集で見たことがきっかけでした。
紹介されていたのは、地方でダンス教室を運営しているyurinasiaさんというダンサーの方です(彼女は1992年生まれとのことで、ミレニアル世代かもしれませんが)。
二児を出産後、「子育てをしながらでもダンスを発信していきたい」という想いから夫のサポートを得ながらダンス動画を撮り始め、SNSで発信したところ、徐々に注目が集まるようになりました。
今では有名アーティストのミュージックビデオやCMの振付などを担当するようになったそうです。
この「地元で発信していく」って、すごいことじゃないですか? 私にはない発想でした。
もし自分が彼女と同じ立場だったら、おそらく、ものすごーく重く考えて
「夫や子どもと離れてでも夢を追う」か、「家族のことを優先してダンスは諦める」の二択で考えてしまうんじゃないかなぁって思うんですよね。
私よりさらに上の世代であれば、もっとこの傾向が強いのじゃないかな、という気がします。
往復書簡を始めた時にシロクマ編集長と話していた「私たちがエシカル、サステナブルの取り組みへのハードルを感じること」の要因のひとつは、まさにこのことなんじゃないでしょうか?
もしかすると、Z世代は「自分たちの手の届く範囲で最小単位で始めてみる」ことがすごく得意な世代なのかもしれません。
うらやましい…Z世代にとことん教えを乞いたい気持ちです(笑)。
少し長くなってしまいましたが、エシカルな衣食住の話で国産のデニムをお持ちだと聞きました。風合いの変化も楽しめて良いですねー! ぜひ今度写真を拝見したいです。
エシカルな「衣」といえば、少し前にシロクマ編集長が紹介してくれたシサム工房のお店に行きましたよ!
シサム工房のオリジナルエコバッグも買いました。丈夫でデザインも素敵で、最近は常に持ち歩いています。
一つ一つ商品の背景にあるストーリーも聞きながら、衣服に込められた人々の時間を想うとても濃密な時間になりました。落ち着いたら、ぜひみんなで行きたいですね。
私自身の「衣」はまだまだエシカルとは言えませんが、より長く愛用できるものを少しだけ持つことを意識しはじめました。
シロクマのついた素敵な白いシャツを買いました!(笑)(でも残念ながら、鳩は無かったんです…)
この夏は、シロクマ編集長はどんなことをして過ごしますか? シロクマ編集長の「夏のエシカル」をぜひ教えてください。
敬具
2021年7月29日
日の当たる窓辺でゴロゴロしていたい鳩より
文/写真:木村洋平、中野鳩子
イラスト:まるいみさき
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