地球に優しいお肉、代替肉とは?(大豆ミートほか)

地球に優しいお肉、「代替肉」をご存知でしょうか? 代替肉は世界でも日本でも広く注目を集めています。

クロスの上にばらまかれた大豆
Photo by Jing on Pixabay


動物を犠牲にしないお肉「代替肉」とは?

「代替肉」は、お肉の味や風味、食感を再現した植物性の食材のことです。「大豆ミート」「ソイミート」「フェイクミート」「大豆肉」「疑似肉」などさまざまな名前で呼ばれています。

原料はえんどう豆やひよこ豆、小麦などいろいろありますが、日本では今のところ、大豆を使った代替肉が主流ですね。

最初は珍しかった「大豆ミート」ですが、近頃は大手ファストフード店で大豆ミートのバーガーやサンドが販売され、スーパーマーケットでも専用コーナーが設置されるようになってきました。


代替肉はなぜ流行っているの?

生肉のステーキの上にハーブが添えてある
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代替肉は、今まさに世界中が注目している食品の一つです。では、なぜここまで注目されているのでしょうか?これには、以下のような理由が挙げられます。

1.環境へのリスクが低い

畜産業が環境に大きな負荷をかけていることをご存知でしょうか。

現在では、大規模な工業型畜産が主流です。家畜の牧草地を確保したり、餌となる穀物やトウモロコシを生産するために世界中で森林伐採が進んでいます。

世界の農地の75〜80%が家畜用飼料の生産に使われているとのデータもあるのです。

また、地球温暖化と気候変動にも、畜産業は影響しています。

牛や羊、ヤギのゲップは二酸化炭素の50倍以上の温室効果があるメタンガスを含んでいます。大気中のメタンガスの20〜30%が、畜産動物のゲップによるものだと言われています。

2.動物を殺さない

「動物を殺す必要はあるのか?」という考え方から、代替肉を選ぶ人もいます。

代替肉を食べることで、人間に食べられるためだけに育てられ、殺される動物たちを少しでも救うことができます。

動物の生命を大切にする立場は、アニマルウェルフェアと呼ばれます。

* 農林水産省「アニマルウェルフェアについて

こうした考え方は、ヴィーガンなどのベジタリアンのライフスタイルにも当てはまりますね。

3.健康に良い

代替肉は動物性の肉に比べ、高タンパク質です。タンパク質というと動物性のお肉をイメージするかもしれませんが、代替肉は大豆などからできているため、多くの植物性タンパク質を含んでいるのです。

また、コレステロール値が低く、低カロリーであることも代替肉が注目されている理由の1つです。

しかし、食品添加物などが多く含まれている場合もあるので、その点は確認する必要があります。


代替肉と培養肉

植物性原料である代替肉の他に、培養肉(クリーンミート)というものもあります。

「培養肉」とは、家畜などの動物や魚介類の細胞を培養して作るタイプの代替肉のこと。

イスラエルやシンガポールでは培養肉を使ったレストランが登場しています。

動物を殺さない事や感染症などのリスク低減ができる事から培養肉も注目されています。


代替肉の日本メーカー

フレッシュなバーガー。肉のパティガジューシー。レタスとチーズがはさんである。
Photo by Phlipp Grabietz on Pixabay

日本でも代替肉の商品が認知されてきています。

しかし、まだ代替肉市場が小さく、大手だと数社しか販売していないのが現状です。

また、日本メーカーの代替肉は卵白や乳製品が使用されており、ヴィーガン(動物に由来する素材・食材はすべて使わない立場)に対応していないものが多いです。

最後に、代替肉商品を販売している日本メーカーを3つご紹介します。


ネクストミーツ

「地球を終わらせない」を理念としたベンチャー企業であるネクストミーツ株式会社。

見た目も食感も味も、動物性のお肉とほぼ一緒!世界初の代替肉焼肉「NEXT焼肉」のNEXTカルビは、焼肉ライク全店舗で販売されています。

ほかにも、NEXTチキンやNEXT牛丼、NEXTハラミ、NEXTバーガーなど様々な商品があります。


大塚食品(ゼロミート)

「大塚食品」からはソーセージやハム、温めるだけのハンバーグなどの商品がある「ゼロミート」が発売されています。全国のスーパーやドラッグストアで購入できます。

ゼロミートには卵白が含まれているので、ヴィーガンには対応していません。


トップバリュ(ベジティブシーズ)

健康や環境に配慮し「毎日の食事に植物由来の食品を取り入れたい」という声から生まれたVegetive(ベジティブ)シリーズ。

「大豆からつくったハンバーグ」や「大豆からつくったミンチ」などの商品が販売されています。温めるだけで美味しく食べられる商品が多いので、手軽に代替肉に挑戦することができますよ。

Vegetiveシリーズには、代替肉の他にも乳製品を使わないホワイトソースや豆乳プリン、シュレッドチーズなどもあります。


伊藤ハム(まるでお肉!大豆ミートシリーズ)

「まるでお肉のような」食感や味、香りにこだわった大豆ミート商品です。

ナゲットやハムカツ、肉だんごなどが発売されています。また焼肉炒めやサラダチキンなどもあり、様々なタイプの大豆ミートを楽しむことができます。

「まるでお肉!大豆ミートシリーズ」も卵や乳製品が使われており、ヴィーガンには対応していません。


代替肉を食べてみました

大豆ミートのナゲット(まるでお肉)

今回、近くのスーパーで伊藤ハムの「まるでお肉!大豆ミートのナゲット」を購入しました。

9個入りで300円弱でした。オーブントースターや電子レンジで温めたり、油で揚げることで美味しく食べられます。こちらの商品には、卵・乳成分が使われているようです。

大豆ミートのナゲット。原材料名の表記。

今回はオーブントースターで3分半焼きました。焼き立ての見た目や香りは、動物性のナゲットと同じです。食べてみたところ、チキンナゲットと比べると少しパサつきがありましたが、味はかなり鶏肉に近かったです。

また、大豆ミートは独特の匂いや豆っぽさが気になる商品もありますが、このナゲットでは気になりませんでした。

大豆ミートのナゲットの切り口。本物のお肉のよう。

味がしっかりついているので、そのままでも十分美味しいです。ケチャップを付けても良さそうでした。味はチキンナゲットですが、低コレステロールで、油っぽさもないので美味しく食べられました。

何も言わずに出したら、誰も気づかないんじゃないかな、と思います。


地球に優しい「代替肉」を、食べてみてはいかがでしょう?

徐々に世界中で認知されつつある「代替肉」。

ドトールやモスバーガー、ロイヤルホストなどでも大豆ミートを使ったメニューが発売されています。またアメリカではケンタッキーフライドチキンで代替肉を使ったフライドチキンが発売されているようです。

ドトールの大豆ミートサンド
ドトールの大豆ミートサンド

近い将来、コンビニやファミリーレストランに代替肉メニューがあるのが当たり前になるかもしれません。


文/写真:古賀瞳


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