ヘチマを乾燥させて作ったスポンジは、たわしの代わりにもなり、台所の洗い物や家の中の掃除に役立ちます。天然素材でマイクロプラスチックが出ず、使ったあとは土に還ります。
ヘチマスポンジ、ヘチマたわしが家の中で活躍します。皿洗いや水回りの掃除など用途はいろいろです。
ヘチマスポンジのよいところ
ヘチマスポンジのメリットは3つあります。
・プラごみ(マイクロプラスチック)が出ない
・水切れがよく、衛生的
・長持ちする
多くのスポンジやたわしは、合成樹脂でできているため、マイクロプラスチックが流出します。また、健康によくない物質(化学溶剤)が使われている場合もあります。
その点、100%天然繊維のヘチマスポンジは、環境にも手にもやさしいです。
ヘチマスポンジは丈夫で長持ちします。また、水切れがよいため、濡れたままで臭くなることも起こりにくいです。
デメリットは市販のスポンジより値段が高い点です。
ヘチマスポンジを使ってみた
筆者は、ヘチマスポンジを普及させている「エコフレ月島」からヘチマスポンジを購入して、1年と3ヶ月ほど愛用しています。主に皿洗いとシンクの掃除に使っています。「水切れのよさ」や「長持ち」については、毎日使って実感しています。手にもよくなじみ、使い心地がよいです。
筆者が買ったヘチマスポンジは、大きく分けると「外国産」と「国産」の2種類があります。外国産の方がかたく、国産の方がふわっとやわらかいスポンジです。お皿やコップ、ガラス容器を洗う時はやわらかい国産を使い、三角コーナーやシンクをこする時はかたい外国産を使うようにしています。
なお、「2〜4ヶ月で交換」と取扱説明書には書いてありますが、へたってくる期間はヘチマによって差が大きいようです。筆者は同じスポンジを1年ほど使いました。プラのスポンジは1,2ヶ月で交換することが多かったので、その点は助かります。
ヘチマスポンジの循環
ヘチマスポンジは、使い終わったあと土に埋めればそのまま微生物の餌になります。分解されて土に還(かえ)るのです。ゴミを出さずに済むのは気持ちがよいものです。
もっというと、製造過程(植物なので成長過程)でCO2を吸収するのは植物ならでは!です。お庭でグリーンカーテンを育てる副産物としてヘチマスポンジをつくるようにすれば最高にサステナブル。
市販のプラスチックスポンジは、遠くの国からCO2を出しながら原材料を運び、エネルギーを使って製造することを考えると、国産(もしくは自作)のヘチマスポンジを使い始めることは小さなアクションですが、大きな問題の解決にもつながってきます。
まとめ
ヘチマスポンジが台所にあると植物を置いているような気分になり、楽しいです。趣味や雑貨のような感じで一回使ってみるのもよいかもしれません。
ヘチマ部[使いこなし]:https://www.instagram.com/hechima.sponge
ヘチマ部[育てる]:https://www.instagram.com/hechima.sodate
* ヘチマ部 部長 いわのなつみ さんより:ヘチマ部[育てる]のアカウントは鍵付きになっております。ご興味を持っていただけましたら、ヘチマ部[育てる]アカウントにフォローリクエストを送っていただいた上で、いわのなつみ個人のインスタアカウントのDMに「ヘチマ部入部希望」と送って下さい。お手数をおかけしますが、イタズラや冷やかしをさけたいためです。よろしくお願いします。
文:木村洋平
監修・写真提供:いわのなつみ