給水スポットを増やし、マイボトル(水筒)に水を入れられるとよいでしょう。そうすれば、ペットボトルなどのプラスチックごみを減らし、またCO2を減らして脱炭素を進められます。

この記事は、マイボトルと給水スポットについて生活者の視点から紹介します。同時に、企業や自治体の方がサステナビリティの観点から、給水スポットを導入することを助ける内容になっています。
多くの人がマイボトルを使っている
日本では、多くの人がマイボトルを持っており、お茶や水を入れて持ち運んでいます。
マイボトルは「水筒」(すいとう)のことですが、子どもの遠足や登山のためというより、日常で持ち運ぶものです。家の中や外出時、オフィスなどで使われます。
調査によると、「75%の人がマイボトルを使っている」または「70%の人がマイボトルを持っており、そのうち55%の人はほとんど毎日、使っている」という結果が出ています。
注:水分補給に関するアンケート結果(2023年)- 一般社団法人 日本宅配水&サーバー協会
マイボトルに関する生活者飲用実態・意識調査から読み解く。マイボトル専用パウダードリンク – 味の素AGF株式会社

給水スポット
マイボトルには、お茶やコーヒー飲料、水や白湯(さゆ)を入れて持ち運ぶ人が多く、そうした中身は、家やオフィスで入れる場合が多いようです。しかし、電車や車で移動する時も、マイボトルに水を補給できるといっそう助かります。
たとえば公園、市役所、図書館、ショッピングモールやデパート、カフェや個人商店で、無料で水を入れられると便利です。ペットボトルや缶の飲料を買わずに済むので、経済的ですし、環境にも負荷がかかりません。
そうした場所を「給水スポット」と呼びます。給水スポットはいろいろなところにあります。昔から見かける、公園の水飲み場も給水スポットです。給水スポットについてくわしくは、こちらのRefill Japan(リフィル ジャパン)のページをお読みください。
なお、全国の給水スポットのある場所は、mymizu(まいみず)というアプリの地図やRefill Japanの公開している地図で見ることができます。
給水スポットを増やそう
生活者の視点からいうと、給水スポットが増えればマイボトルを持ち運ぶメリットが増えて、より便利になります。お金もかかりませんし、ペットボトルや缶のごみを持ち帰らなくて済みます。
一方、SDGsやサステナビリティの観点からいうと、給水スポットやマイボトルが普及することで、3つのメリットがあります。
- ペットボトルなどのプラスチックごみを減らせる。
- ペットボトルや缶の飲料の製造、輸送、販売、リサイクルにかかる原材料とエネルギーの分、CO2を減らし、脱炭素を進められる。
- 生活者の意識が変わり、エコやエシカル、サステナビリティの考え方が浸透する。
このように、給水スポットを増やし、マイボトルを持ちやすくすることは社会全体にとってメリットがあります。企業や自治体、お店を経営される方に給水スポットの導入をおすすめしたいです。
mymizu(まいみず)は、そのような共創のパートナーを募集しています。すでに大きな企業や海外のブランド、自治体がコラボレーションしています。
また、無印良品は「水プロジェクト」を進めており、全国の多くの店舗で給水機を設置し、マイボトルを販売しています。その一環で、法人向けに給水機の設置に関わる相談を受け付けており、お問い合わせフォームがあります。
まとめ
今回は、給水スポットとマイボトルの紹介をしました。
筆者も、毎日のようにマイボトルを持ち歩いています。オフィスで使うほか、移動中に水分補給をします。夏場は汗をかくので、水を飲みますが、冬場も乾燥がよくないため、こまめに水をとるとよいと言われます。だいたい水道水をそのまま入れていますが、冬場はお湯を足し、白湯(さゆ)にして持ち運ぶこともあります。
目に見えるところ、役立つところから、エシカルやサステナビリティが社会に広がるとよいと思います。
文・写真:木村洋平