「今日のエシカル」は「エシカルとはなにか」をいろいろな方向から考えるコラムです。
「エシカルはお金がないとできないの?」
これはよく聞かれる質問です。
「だって、オーガニック食材は高いし、フェアトレードの衣服は余計に支払うのでしょう?」
「ね、お金持ちでないひとにはできないのでしょう?」というニュアンスで聞かれます。
はたして、どうでしょうか?
ちょっと別の視点から考えてみましょう。
もし、「おしゃれはお金がないとできないの?」と聞かれたら、どう答えるでしょう?
「グッチのバッグもって、ティファニーのネックレスつけて、今シーズンのトレンドを押さえていないと、おしゃれじゃないよね!」
と言われたら、そう思うでしょうか。
必ずしも、ハイブランドだけがおしゃれではないでしょうし、ベースはユニクロや無印良品を組み合わせるとか、そもそもファストファッションでおしゃれに装っているひとは、街にたくさんいます。
それに、「服を買う」ばかりでなく、身だしなみ、着こなし、立ちふるまい……もおしゃれにかかわります。
さて、エシカルはどうでしょうか?
たとえば、バスや車を使う代わりに、自転車で買い物に行けば、二酸化炭素やその他のガスで空気を汚しません。
その時、マイバッグを持っていけば、環境にもお財布にもやさしいです。
喉が渇く季節には、マイボトルを持ち歩いてもOKです。
──昨日使ったペットボトルを洗って、水を入れてもよいくらいです。
こうして、ゴミも減らせます。
こういったエシカルにはお金がほとんどかかりません。
ところで、「ヘルプマーク」はご存じでしょうか?
外からはわからない病気や障害、困難を抱えているひとが、ヘルプマークをつけています。
ご年配の方に席をゆずるのと同じように、「ヘルプマーク」をつけているひとにも気を配ってみてはいかがでしょうか。
* なお、ヘルプマークについては、こちら(都のページ)をご参考にどうぞ!
公式には明記してありませんが、発達障害、メンタルの疾患、心身の不調全般をお持ちの方も使えるはずです。
医師の診断書などは必要なく、無料で配布されています。
細かな点は自治体に問い合わせてみてください。
こんな風に、日常のいたるところに「エシカルの種」は落ちています。
ぜひ、ひとつ見つけて発芽させてみてください。
文:木村洋平
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