クエン酸ジュースをつくってみよう

クエン酸ジュースをつくって、夏の暑さや疲れの対策にできます。クエン酸はエネルギーを生み出す手助けをしたり、胃腸によい効果があります。粉のクエン酸を水に溶かせば、かんたんにつくれます。

クエン酸の粉とその粉が袋に入った製品の写真
クエン酸の粉

夏の暑さがきびしいと、疲れやすくなったり、こまめな水分の補給が必要になりますね。そんなときにクエン酸ジュースを飲むのはおすすめです。クエン酸ジュースはかんたんにつくれます。


クエン酸ジュースのつくり方

クエン酸ジュースは、粉末のクエン酸を水に溶かせばすぐにできます。

* クエン酸は「食用」のものを使います。下の記事でもご紹介したように、クエン酸は掃除にも使えます。そうしたクエン酸のなかには「食用」でないものもあるので注意してください。


水にクエン酸を入れると「レモン水」のようになりますが、これに塩や砂糖、はちみつを加えてアレンジができます。ご自分の好みに合わせて、適量ずつ混ぜると飲みやすいスポーツドリンクのようになります。


クエン酸ジュースのアレンジ
・水
・クエン酸(粉)
・塩(天然の塩がおすすめ)
・砂糖やはちみつ

夏は、汗をかくことで塩分(ナトリウム)が失われやすいです。そのため、ポカリスエットやアクエリアスなどを飲むこともあると思います。しかし場合によっては甘すぎたり、糖分のとりすぎがよくなかったりもします。自分でクエン酸ジュースをつくれば、甘みをおさえられますし、好きな量だけつくれます。

* クエン酸は酸(酸味)のひとつです。とりすぎには注意してください。

クエン酸はレモンなどにふくまれる


クエン酸の効果

クエン酸は、レモンやオレンジなどの果物、梅干し、お酢などにふくまれる酸味の成分です。

クエン酸は、からだのなかで重要なはたらきをします。なにより、わたしたちが食べるお米やパンを体内でエネルギーに変えるはたらきをします。また、筋肉にたまる乳酸の濃度を下げて疲れを回復する効果もあります。そのほか、胃腸をすこやかにする効果、マグネシウムや鉄を吸収しやすくする効果があります。

クエン酸は一年中からだのなかで役に立ちますが、とくに夏バテ対策になるといわれます。


クエン酸ジュースを飲むタイミング

クエン酸ジュースは、疲れたときや運動のあとに飲んでも効果があります。けれど、クエン酸は体内でエネルギーを生み出すはたらきがあるため、運動の前に飲むのも効果的です。そのため朝食や出かける前も、クエン酸をとるのによいタイミングといえます。


甘酒やお味噌汁もおすすめ

甘酒

ところで、クエン酸ジュースでは物足りないときには、甘酒や味噌汁もよいと思います。むしろ、日本人のおなかには甘酒や味噌汁の方がずっとしみるかもしれません。

甘酒は「飲む点滴」ともいわれるくらい、疲れの回復やからだを元気づける効果があります。酒粕(さけかす)からつくられた甘酒と米麹(こめこうじ)からつくられた甘酒がありますが、米麹のものがノンアルコールであり、おすすめです。

甘酒にはビタミンB1, B2やオリゴ糖、食物繊維などがふくまれ、栄養が豊かなだけでなく、美容にもよいと言われます。ただし、糖分・カロリーがしっかりあるため、飲み過ぎには注意してください。

小ネギをちらした味噌汁
小ネギをちらした味噌汁

また、お味噌汁は、味噌が発酵食品であり、おなかにやさしく、季節の野菜をとることもできます。朝や夜に、レトルトでもよいと思いますので、味噌汁を飲むのは健康に効果的でしょう。


まとめ

気候変動もあって、夏の暑さはきびしいものです。心とからだをすこやかに保ち、元気に生きていくために、手作りのクエン酸ジュースをためしてみるのはいかがでしょうか。あわせて甘酒やお味噌汁など、日本の食文化を使いわけられるとよりよいですね。無理せず、夏を乗り切りましょう。


文・写真:木村洋平