食のエシカルその2──マクドナルドの取り組み(となりのエシカル)

この記事では、マクドナルドの「エシカル」を紹介します。グローバルに展開する企業として、さまざまなエシカルに取り組んでいる企業です。

フィレオフィッシュの容器
フィレオフィッシュの容器


みなさんはエシカルとファストフードの関係と言われて、どのようなイメージが浮かぶでしょうか?

「健康によくなさそう……」「環境にわるいかも」と思われるかもしれません。

実は、マクドナルドはエシカルな取り組みに熱心です。上の写真をご覧ください。なにかの「認証ラベル」がついているのがわかると思います。

トップ画像の青いのは「海のエコラベル」(MSC認証)です。フィレオフィッシュの箱についており、白身魚が「持続可能な漁業」で獲られたことを示しています。


次に、木のマークが描かれているのは「森林管理のラベル」(FSC認証)です。

これは食べ物ではなく容器の「紙」が、環境保全に配慮して製造されていることを示しています。2枚の写真はコーヒーのカップとポテトMの容器です。

ちなみに、マクドナルドのコーヒー豆は100%「レインフォレスト・アライアンス認証」を獲得しています。かんたんにいうと「環境にもひとにもすごくいい感じ!」のラベルです。

(レインフォレスト・アライアンスの認証は、森林、生態系、人権、地域の持続可能性などさまざまな観点をもっています。)

そして、もうひとつ大切なことは、マクドナルドのコーヒーがおいしいことです。これは筆者が長くいろいろなコーヒーを飲んできて思いますが、

現在のマクドナルドのコーヒーは十分に「おいしい!」という満足感を味わえるコーヒーです。(*私感です)。いくらエシカルでも、おいしくないと頼まないですよね。

このほかにも、マクドナルドは多様な「エシカル」に取り組んでいます。それらはホームページの「私たちの責任」で一覧することができます。


ここで、もしかしたら「マクドナルドっていつからそんなエシカルになったの?」という「はてな」が浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。実は、マクドナルドがエシカルになったのはここ2,3年のことと言えそうです。

マクドナルドの「CSR報告書」(社会貢献レポート)を読み比べると、2018年から「持続可能」という言葉が出てきて、配慮の視野が広くなっていることに気づきます。

もっとも、この点は解釈によりますし、社会貢献への取り組みも連続性のあることですから、一概にはいえません。

いずれにせよ、ここ数年で「大きく舵を切った」のは確かであり、そのような「一気にエシカルになる」姿勢はとても立派だと言えます。

背景としては、世界的にサステナビリティ(持続可能性)の気運が高まるなか、機関投資家からエシカル・サステナブルな取り組みを求められたという事情もおそらくあるでしょう。


これから、ファストフードのような身近なところにもさらにエシカルが広がると、私たちもエシカルな選択をしやすくなりますね。

「食のエシカル」第2弾はファストフードをテーマにしました。今後も、特別な努力をしなくても触れられる「となりのエシカル」(身近なエシカル)を紹介していきます。

文/写真:木村洋平

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